償還日

償還日とはいわゆる返済期限のこと

償還日はお金が返ってくる(償還される)予定の日のことをいいます。金融商品の終期を表しています。償還日には、投資した元本と、前回の配当日から償還日までに相当する期間の利息(配当)が投資家に支払われます。

投資信託においては、償還日が設定されている場合とされていない場合があります。長期投資を考えている場合は注意が必要です。予定よりも早く繰上償還をしたり、延期されたりすることもあります。

国公共債や社債などの債券においては、必ず設定されます。満期日ともいいます。債券の価格は主に満期日までに支払われる利息とデフォルトのリスクによって決まります。利息を節約するために早期償還されることもありますが、遅延すると大きな問題になります。

ソーシャルレンディングでは実際の償還日が予定と前後することも

ソーシャルレンディングにも償還日はあります。投資信託と債券の例を挙げましたが、債券に近いです。両方とも実質的に「期日までにお金を返してもらう権利」を目的としているので性質が似ているのです。

貸付日、または投資家が払い込んだ日から償還日までを運用期間といいます。ソーシャルレンディングの運用期間は半年~2年位と比較的短いものが多いです。国債だと10年、30年というものもあるのに比べると、手軽な投資案件が多いといえます。なかには、1ヶ月というものもあります。手持ち資金が余ったのでさしあたり高利回りで運用したいという人におすすめできます。

投資信託や債券などと違って、基本的に償還されるまで資金が拘束されます。売却や買い取り請求ができないのです。ほかの投資と並行してやっている場合は、資金計画に気をつけましょう。

ただし償還日に必ずお金が返ってくるわけではありません。早期償還と遅延(デフォルト)リスクはソーシャルレンディングにもあります。デフォルトについては別稿で詳しく述べます。

早期償還されたらどうする?

早期償還は投資家にとってメリットでありデメリットでもあります。不確実性という意味ではリスクといえます。償還されたとき、ほかにもっと利回りのいい案件があればそちらに乗り換えることができるので、投資家は得をします。早期償還された案件に限っていえば、せっかく投資したのに期待していたほど収益が得られないということになります。実際に償還された日以降の利息は払われないためです。

償還されるまではデフォルトリスクを抱えています。早期償還されればそれだけ利益の確定が早くなりますので、得したと感じる人もいます。

早期償還されたときに、次はどの案件に投資しようかと考えるのもソーシャルレンディングの楽しみのひとつです。