ソーシャルレンディングを始めてみよう!申込の流れと業者の紹介

■ソーシャルレンディングは簡単、気軽に始められる

「ソーシャルレンディングの概要、メリットとデメリットを理解した。実際に投資するにはどうしたらいいか?」そのような疑問に答えて、簡単な申込の流れを説明、仲介会社(業者)を紹介します。

口座開設には厳しい審査があるわけではなく、インターネット上で簡単にすることができます。まずは口座を作って、気に入った案件があれば投資するというのもいいでしょう。

■メールアドレスと本人確認書類があればすぐに手続き可能

申込の流れや必要なものは業者によって違いますが、ここでは簡単に基本的な流れを紹介します。

証券会社や銀行などと同様に、まず業者に投資用の口座開設をします。銀行振込やインターネットバンキングで入金すれば、いつでも投資できるようになります。あとは募集している案件を見つけて、いくら投資するのか決め、申込。あとは分配金の配当を待つだけです。

申込から実際に投資ができるまでには、最短2・3日から業者によっては1~2週間かかります。申込手続き自体は、住所氏名などの入力、本人確認書類の送付など、10~30分くらいでできます。

口座開設にあたって審査が必要になり、収入や金融資産などを入力する必要があります。自分がローンを組むときと違って、収入証明のような書類が必要になることはあまりないので安心してください。

書類としては、マイナンバー確認書類と本人確認書類が必要です。ソーシャルレンディングは金融商品取引業者にあたるので、マイナンバーの登録・確認は義務となっています。マイナンバーカードがあれば本人確認書類を兼ねることができるので、1枚で足ります。スマートフォンで撮影してメールに添付したり、インターネットでアップロードしたりできるので、それほど手間はかからないと思います。

申込をすると、業者から入力したメールアドレスに受付確認メールが届き、今後の流れを指示されます。

その後審査が行われ、口座開設手続きが完了します。ログインIDなどが書かれた書類が送られ、記載の情報をもとにログインできることを確認すれば、あとは入金するだけ。指定された口座に銀行振込で入金します。

■【業者の紹介その1】maneo

maneoは日本最古参、パイオニアといえる業者です。2008年の設立から2016年までの8年間で、成立したローンの総額は600億円を超える最大手でもあります。

かつては個人融資を行っていましたが、貸し倒れが発生したことがあり、現在は事業性ローンが中心となっています。利回りは5~8%で、6%前後が多い印象です。

借り手の事業内容などがわりと詳しく掲載されており、担当者のコメントもついているので、自分で融資をしている感覚があります。

得意分野によって関連会社を分けており、別のサービスとして提供しています。海外不動産投資のガイアファンディング、地方創生型のさくらソーシャルレンディングなどがあります。

■【業者の紹介その2】スマートレンド

スマートレンドも、maneoの関連会社のひとつです。募集手続きや投資家の審査などはmaneoマーケット株式会社が行います。

スマートレンドの特徴は、取り扱う投資案件が幅広いこと。代表の柳澤氏は米国公認会計士として監査やM&Aなどの実務に携わり、大企業の役員や自身による起業も経験。税理士や会計事務所とも提携し、ベンチャーから大企業まで、幅広い投資案件を募集しています。

利回りは5~10%ほどで、3万円~投資可能です。maneoなどに比べると、小口の案件が多いようです。

■【業者の紹介その3】みんなのクレジット

みんなのクレジットは2015年設立と後発ながら、およそ1年半で35億円のローンを成立させてきた実績があります。

比較的高利回りの案件が多く、年14%以上も少なくありません。最低投資金額は10万円~が多く、初めての投資としては少しハードルが高いかもしれません。全案件の8割近くが不動産事業に関するものです。

■【業者の紹介その4】SBIソーシャルレンディング

ネット証券大手のSBI証券の関連会社です。設立は2008年、maneoに次いで歴史があります。

証券担保と不動産担保の2種類のローンファンドがあり、利回りは2~7%くらいです。

比較的短期間で、毎月分配型の案件が多いので、遊休資金を少しの間運営したときなどにいいかもしれません。

■利用するかどうか検討中の人も、複数の口座を持っておくのがおすすめ

このほかにも、ソーシャルレンディングを運営している業者はまだまだあります。それぞれ、取り扱う募集案件に特徴があったり、独自の強みがあったりするので、複数口座を開くのもいいでしょう。分散投資になりますし、勉強にもなります。

申込手続き自体は、漫画1冊読むくらいの時間でできます。それから審査と業者側の事務手続きがあるので、実際に投資できるまでにはタイムラグがあります。気に入った案件があったけど間に合わなかった、ということのないように、あらかじめ口座を開いておくことをおすすめします。